
ブログ


2021.01.30
関節リウマチ
関節リウマチなどの膠原病の方への新型コロナウイルスワクチンについて
今まで、関節リウマチなどの治療を受けている方への説明として新型インフルエンザが流行したときのように新型コロナウイルスワクチンは、重症化の危険があるので優先的に接種されるでしょうと申し上げておりました。
現在、海外ではファイザーとアストラゼネカという2つの大手製薬会社のものが接種されております。中国製やロシア製という怪しげなものもあるにはありますが・・・。
ファイザー(アメリカ)のものは、当のアメリカでも滞っているため、おそらく日本には言われているほど十分な量が入ってこないのではないかと勝手に心配しております。
日本国内で9000万本(?)生産するというアストラゼネカ(イギリス)のものが、確実だと考え、早速、アストラゼネカの方と話をしました。
ワクチン接種により、新型コロナウイルスが、気管支や肺胞などの細胞へ、そして全身の細胞に侵入するときに重要な役割をはたすSタンパクというものを作らせ、あらかじめ攻撃できるようにするという原理です。T細胞という免疫を担う細胞が鍵となり、反応が引き起こされるわけですから、それが関節リウマチなどの病態をより悪化させてしまうのではないか、そして免疫を抑える治療を受けている方に接種するわけですから、思うほどの効果が上がらないのではないかという心配があったからです。
答えは、やはり、まだわからないということでした。
イギリス本国でも、きっと関節リウマチの方は接種されているのだから、なにかしらの報告がないかとも伺ったのですが、接種するのに精一杯で十分な情報がないということでした。
この話の流れで、今は、接種を控えた方が良いのではと考えておりますが日本リウマチ学会からの声明を待つのが賢明です。


