浦安せきぐちクリニック院長ブログ

50歳を過ぎた男性に多くみられる「前立腺肥大症」をご存知ですか？

最近、トイレが近い・尿の勢いが弱い・夜中に何度も起きるといった排尿の悩みが増えてきたと感じている方は、前立腺肥大症が原因かもしれません。

◆ 前立腺肥大症とは？

前立腺は男性だけにある臓器で、膀胱の下に位置し、尿道を取り囲むように存在しています。

加齢とともにこの前立腺が徐々に大きくなり、尿道を圧迫することで排尿障害が起こるのが「前立腺肥大症」です。

◆ よくある症状

• トイレが近い（頻尿）
• 夜中に何度もトイレに起きる（夜間頻尿）
• 尿の勢いが弱い
• 排尿に時間がかかる
• 残尿感がある
• 急に尿意を感じて我慢ができない（切迫性尿意）

このような症状は生活の質を大きく下げてしまいます。放置すると尿閉（尿が全く出ない）や膀胱炎、腎機能障害を引き起こす恐れもあります。

◆ 治療方法について

前立腺肥大症の治療は、症状の程度や前立腺の大きさに応じて段階的に行います。

1. 生活習慣の見直し
   – 就寝前の水分制限やカフェインの摂取を控えることで改善することもあります。
2. 内服薬治療
   – 前立腺を小さくする薬や、筋肉をゆるめて排尿をスムーズにする薬があります。
3. 外科的治療
   – 薬で改善しない場合は、内視鏡による手術（TUR-Pなど）を検討します。

◆ 当院での診療の流れ

浦安せきぐちクリニックでは、**丁寧な問診と検査（尿検査・超音波検査・血液検査など）**を行い、一人ひとりに最適な治療をご提案しています。

「年齢のせいだから」と諦めず、ぜひ一度ご相談ください。早期発見・早期治療が何より大切です。

🔍 前立腺肥大症に関するよくあるご質問

Q：何歳くらいから前立腺肥大症になりますか？
A：一般的には50代から増え始め、60〜70代で多く見られます。

Q：がんと関係ありますか？
A：前立腺肥大症自体は良性ですが、前立腺がんとの区別が必要なため、医師の診断が重要です。

【浦安せきぐちクリニック】では、排尿トラブルや泌尿器のお悩みに対応しています。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

毎月、第１土曜日は、日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医加藤繭子先生が担当します。

浦安せきぐちクリニック　院長　関口直哉