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2021.05.02
浦安・新浦安・行徳・葛西・船橋のリウマチ科
コルヒチンが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化を防ぐ可能性があるという報道
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、いまだ収束の兆しがありません。おそらく、緊急事態宣言の期間は、延長されるでしょう。延長されないと逆に驚きです。
痛風治療薬のコルヒチンが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化を予防する可能性があるそうです。コルヒチンは、痛風の場合、炎症を抑える意味で処方しますが、結構飲み忘れたりと服薬遵守の難しいことが多いです。コルヒチンの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対しての効果は、まだ確立されておりませんが、朗報には違いありません。このコルヒチンの報道が出て、日本痛風・尿酸核酸学会からお知らせが出ました。抜粋しますと、世界6か国4千名以上に対して行われた臨床試験についてカナダから報告されていますが、重症化しやすい方の特徴は、70歳以上、高度の肥満、糖尿病、収縮期⾎圧150mmHg以上の⾼⾎圧、呼吸器疾患や⼼不全、狭心症などの冠動脈疾患の合併、48時間以上続く高熱、呼吸困難症状があるということでした。そこで、コルヒチンを1日0.5から1.0mgを服用していた方を調べると、入院に至った割合が25%低下し、人工呼吸器を必要とする割合が50%低下、死亡に至る割合は44%低下したというものです。この効果の理由は、さきほど申し上げましたがコルヒチンがもつ炎症反応を抑える作用のためと考えられております。