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2018.08.29
内科
風疹流行!
千葉県県疾病対策課によると風疹に罹られた方は、今年の6月まで3人、それが7月で19人と急増し計22人となったそうです。
これは、昨年1年間の8人を大きく上回っており、その原因は不明ということです。
風疹は、唾液などを通して感染し、発熱、発疹、リンパ節の腫れなど、はしかと似た症状が現れます。
妊娠20週ごろまでの妊婦が罹った場合、胎児に先天性の白内障や心疾患、難聴などの症状が出る先天性風疹症候群の心配がでてきます。
1962〜1979年生まれの男性は子どもの頃に風疹の集団予防接種の対象外だったため、現在30代後半~50代の男性の免疫が弱く千葉県内で今年感染が判明した22人のうち、約6割に相当する13人が30~50代の男性でした。
千葉県は風疹予防接種歴が不明の場合は、風疹抗体検査を受けることを推奨しており、妊娠を希望する女性であれば県の委託医療機関で無料検査を受けられる制度もあります。
風しんの年間感染者が千葉県内で20人を超えたのは、711人と大流行した2013年以来の5年ぶりのことです。全国でみると7月25日時点で58人であり、千葉県が約4割を占め、その多さが目立ちます。
千葉県は感染拡大を防ぐため、受診時は病院や保健所に事前に連絡することと公共交通機関の利用を避けるようにお願いしておりますので、皆様、疑わしい場合はよろしくお願いします。