浦安せきぐちクリニック院長ブログ

関節リウマチ治療薬として、Galapagos NV社により創製され、米国ギリアド・サイエンシズ社とGalapagos NV社で共同開発された経口ヤヌスキナーゼ(Janus Kinase;JAK)に対する阻害剤であるジセレカ®︎錠200mg・100mg(一般名フィルゴチニブマレイン酸塩)の投薬期間の制限が、2021年12月1日より解除となりました。これで、希望の方に２週間という縛りがなく処方させていただけます。 JAKには、JAK1, JAK2, JAK3 ,TYK2（←これはJAKと言わない）と４種類あります。T細胞の活性化やマクロファージの活性化がおこることが、関節リウマチの病態としては大変重要ですが、これらはJAK1を介した刺激で起こります。このジセレカ®︎は、主にJAK1を阻害することで、関節リウマチの炎症を抑えるので関節リウマチ治療の新たな選択肢の一つになると期待されております。

文責：浦安せきぐちクリニック（内科・リウマチ内科・皮膚科・泌尿器科）院長　関口直哉

参照：https://www.jyseleca.jp