ブログ
2022.01.12
皮膚科
尋常性疣贅(いぼ)
尋常性疣贅(いぼ)は、ヒト乳頭腫ウイルス(ヒトパピローマウイルス:HPV)による感染症です。手足の指や手の甲や足の裏にできて、基本的には自覚症状がありませんがミルメシアというものはHPV-1による感染症で痛みがあります。尋常性疣贅(いぼ)の治療は、液体窒素による冷凍凝固などです。大切なことは、いぼを触らないようにすることと自分で削ったりしないことです。いぼに触れる行為で、ヒト乳頭腫ウイルスが指などについて、その指で触ることで他の場所に感染を広げてしまい結果として、いぼが増えてしまいます。ヒトからヒトへの直接的な接触感染でが,間接的接触によっても感染する機会がある。銭湯,温泉施 設,プール,ジムなどの公共施設で HPV に感染する場合もあります。 HPVは、わずかな傷口から侵入し,表皮最下層の基底細胞の中の幹細胞に感染して細胞内から核へと取り込まれ潜伏感染状態となります。心配のある方は、当院皮膚科までご相談ください。
文責:浦安せきぐちクリニック(内科・リウマチ内科・皮膚科・泌尿器科)院長 関口直哉