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2017.10.08
関節リウマチ
関節リウマチのメトトレキサート(MTX)
浦安のリウマチ科・内科・皮膚科・泌尿器科のせきぐちクリニックの院長、関口です。
2010年のACR/EULARの関節リウマチの新分類基準では、関節リウマチの診断がついたならばすみやかなメトトレキサート(MTX)治療を開始することが原則となっております。
関節リウマチは、関節炎と関節破壊の2つにより機能が障害されます。
関節炎は、炎症を抑えることができれば元に戻りますが関節破壊は一度おこれば元には戻せません。
だから関節破壊が起こる前にすみやかな治療が必要とされるのです。
無機化合物のメトトレキサート(MTX)は、関節炎と関節破壊を抑えうる経口薬でとても便利な薬です。
しかし、服用量を増やしていくと口内炎、胃腸症状、肝機能障害、血球減少などの副作用がでる場合がありますし、服用量に関係なしに間質性肺炎が起こることがあります。
優れてはいるが、副作用も怖い。
綺麗な薔薇には棘があると言った感じでしょうか。
いずれにせよメトトレキサート(MTX)をうまく使いこなせるかどうかがリウマチ専門医の力のみせどころでしょう。