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2016.03.11
トピックス
町医者
せきぐちクリニックが開業した年に特に示し合わせたわけでもなく閉院され、数年前に亡くなられた診療所の先生がおっしゃっていたことを思い出しました。
先生が言うには、もともと浦安は夜も御構い無しに、調子が悪くなると医者を叩き起こすという土地柄だったため、なかなか医者が寄りつかず、初期臨床研修を終了してまもない自分が頼まれて浦安に診療所を構えたと・・・。
そのあとは、案の定、夜も構わず診療を求められたり江戸川で溺れた人の検視に出向いたりと大忙しだったと・・・。
青べか物語、そのままの浦安を生きた方だったと思います。
でも、ポストモダン(この言葉は懐かしい響きですが)の通り、超高齢化社会を迎えるにあたり古き良き時代の町医者診療スタイルが着目を浴びつつあります。
在宅医療に取り組むこと、つまり、ご近所に何かあればすぐに診てもらえる医者がいること、住まいと診療所がいっしょならなお良し。
これが今の時代に求められるスタイルであると最近、思うようになりました。
大切な人を病気の不安から守る町医者像、これがせきぐちクリニックが取り組んでいくもうひとつの診療のあり方です。