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2016.01.09
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早く当院に来てくだされば・・・。
8年前、妻が癌におかされていることがわかり、できうる限りのことをしてあげたいと大学病院の常勤から非常勤医師となった。
高額な医療費や養育費など生活に困り、大学病院に行かないときには短期のアルバイトをして糊口をしのいでおりました。
その妻も昨年に現世の住人ではなくなった。
クリニックの院長となって8年、自分は医師として何ができるのか?
改めて自分に説いてみる。
関節リウマチの治療しかない。
関節リウマチの治療法としては、薬物療法、手術療法、リリテーションなどが挙げられますが基本は薬物療法が中心となります。
近年、治療薬は急速に発展しており、早期発見・早期治療をすれば症状が改善する方は増え、実際に関節手術をされる方は減少しています。
手術にいたる方は、私がリウマチ専門医になる前の良い治療がなかった時代の方々ばかりですが、それでも主治医の熱意で何とかコントロールし安定しているという方もおられます。
やはり、医師は病気ではなく人を診るということです。
今の先生が、よく診てくれないのでなど悲しい訴えで当院に来られる方が目立つようになりました。
見てみると手首は腫れて脱臼している。
「もっと早くあなたに出会いたかった。」
よく、来られる方に言ってしまいます。