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2015.09.27
内科
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome; IBS)は頻度が高い消化器病でストレス関連疾患である。
Rome III 基準において、「腹痛あるいは腹部不快感が最近 3カ月の中の1カ月につき少なくとも3日以上は生じ、その腹痛あるいは腹部不快感が
1)排便によって軽快する
2)排便頻度の変化で始まる
3)便形状の変化で始まる
の3つの便通異常の2つ以上の症状を伴うもの」と定義され便形状によって便秘型,下痢型,混合型,分類不能型の 4 型に分類されている。
診断は特徴的な症状と主要な器質的疾患の鑑別により行う。
感染性腸炎 により罹患率が高まる。生物学的マーカーが追求されtumor necrosis factor-α、interleukin-1βなどのサイトカイン、神経再生に関与するbrain derived neurotrophic factor、腸内細菌とその産物の一定の役割が解明されつつある。