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2015.09.01
内科
網状赤血球
外来をしていると網状赤血球とは何と聞かれますので、説明します。
赤血球の元は骨髄でつくられだんだんと成熟していきます。
そして成熟した赤血球の一段階前の未熟なものを、色素で染めて顕微鏡で観察するとRNAという物質が網目状に見えるため網状赤血球というネーミングとなりました。
2日ほどで成熟した赤血球となります。
網状赤血球数の測定値は、赤血球数に対する比率(%)で表し、基準値は0.5~1.5%です。
高値のときは溶血性貧血、鉄欠乏性貧血、巨赤芽球性貧血などを、低値のときは再生不良性貧血、骨髄線維症、急性白血病などを考慮します。
なお、溶血性貧血や出血では、網状赤血球数に異常が反映されるまでに1週間かかるため、再度検査をすると良いです。