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2015.02.25
関節リウマチ
手術の際、薬剤を中止すべきか-2
リウマチ性脊椎炎
リウマチ性頚椎病変は、上位頚椎と中下位頚椎に分けて考える。
上位:環軸関節亜脱臼atlantoaxial subluxation(AAS)
環椎や軸椎歯突起後方にはパンヌスなどのRA肉芽病変が増生したり
歯突起の骨びらんや骨融解が進行し環椎は軸椎に対して前方に移動しながら前下方に転位する。
環椎の前下方への転位が進行し、外側環軸関節の骨破壊が進行すると垂直亜脱臼vertical subluxation(VS)や頭蓋底陥入basilar impressionが発生。
中下位頚椎病変:
中下位頚椎の椎間関節は滑膜関節であるので、標的組織となりうる。
後方スタビライザーとしての椎間関節破壊は前方へも波及して椎間不安定症を招来し、椎体すべり、彎曲異常、軸椎下亜脱臼subaxial subluxation(SAS)をきたす。
リウマチ性軸椎下亜脱臼を来たす頻度は10%未満。