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2015.01.03
関節リウマチ
関節リウマチ治療の基本となる考え方
早期診断、早期治療に努め根拠に基づく診療を心がける。
病勢のない状態(寛解)を維持するという目標達成に向けた治療を大原則とする。
なお、関節リウマチの診断は、2010年アメリカリウマチ学会/ヨーロッパリウマチ学会の分類基準に従って行う。
当院における治療の信条を箇条書きにすると以下のようになる。
(1)寛解導入・維持
(2)関節破壊・機能障害の阻止
(3)生命予後の改善
(4)最小限の治療薬で最大効果をあげる
(5)抗リウマチ薬(DMARDsとくにメトトレキサート)や生物学的製剤による治療を基本とする
(6)疼痛管理を目的とした抗炎症薬(NSAIDs)は補助療法、不要になったら中止する
(7)ステロイド薬は原則として控える
(8)来院毎に、血液検査・リウマチアンケート用紙などにより病勢評価を行う
(9)半年から1年に1度は手足胸のレントゲンなど画像評価を行う、間質性肺炎のある方は適宜胸部CT撮影を行う
(10)副作用・合併症など安全性には十分配慮する