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2014.07.19
膠原病
膠原病講座
抗リン脂質抗体症候群
無症候性の抗リン脂質抗体陽性患者は、血栓症や妊娠合併症がない場合、抗リン脂質抗体陽性でも抗リン脂質抗体症候群とは診断できない。
無症候性抗リン脂質抗体陽性患者の年間血栓症発症リスクは高々3.8%(SLE患者を対象とした研究)。
よってが陽性だけでは一次血栓予防のアスピリンの有用性の裏付けなし。
虚血発作をおこしたほとんどの抗リン脂質抗体陽性患者は、ワーファリン投与を受けているが、これは後ろ向き研究によればアスピリンよりも有効性が高いとされたためだが、心房細動や高度の狭窄のない抗リン脂質抗体陽性患者では、アスピリンとは有効性、大出血の合併症に関して同等。