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2014.06.30
内科
内科医として、残念に思うこと。
リウマチ科を掲げているせいか、「今、他の先生に糖尿病と脂質異常症でみてもらっていますが先生に関節リウマチの治療のついでに内科の病気を診てもらえますか?」と質問されることがあります。
かかっているクリニックを教えていただくと泌尿器・内科で糖尿病と脂質異常症を診てもらっているということでした。
これは、結構落ち込みます。
なぜなら、私は総合内科専門医かつ日本糖尿病協会登録医だからです。
リウマチ学は内科の基礎知識のうえに成り立つわけですからリウマチ科総合内科と標榜したいのですが厚生労働省が許しません。
内科とはいったい何なのでしょうか?
皆様には、わかりにくいと思いますが、だいたいどんなところでも内科というものは標榜されてしまいます。
平成20年より前に開業すると、どんな科目でも標榜できました。院長一人しかいない診療所・クリニックでも内科・皮膚科・外科・整形外科・小児科という具合にです。こんな看板を見たことありますよね。
泌尿器医が開業すると、開業コンサルタントの悪知恵ですが患者集めのために必ずと言ってよいほど泌尿器・内科となります。
外科医が開業する場合には、標榜科はもちろん外科・内科です。脳外科医が開業しても標榜科はもちろん脳神経外科・内科です。皮膚科医では、あまり目にはしませんが内科を標榜し診ておられるところもございます。
内科はどれだけ軽視されるのでしょうか?
もちろん、内科医ではなく内科を標榜されている先生で日々切瑳琢磨されその知識と経験が尊敬に値する方もいらっしゃいますが、あたかもセット項目で内科と標榜されると少なからず残念に思うのです。
すこし愚痴をこぼしました。