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2022.09.30
感染症
インフルエンザは、今年の冬は流行しそうです。対策をしっかりしましょう。
インフルエンザは、今年の冬は流行しそうです。
南半球に位置するオーストラリアでのインフルエンザ感染者数増加(オーストラリアのインフルエンザ感染者図)が、今年の夏に報告されています。
インフルエンザは、お馴染みの毎年冬季に流行する感染症ですが、2021年までは新型コロナウイルス蔓延に伴い皆が外出自粛をし、マスク着用・手指消毒などの感染予防に細心の注意を払ったおかげで感染者数が少なくて済みました。しかし、昨今は、疲れが見えはじめたのかマスクをしない、もしくはマスクをしないのが当然だという人が目立ち、外出する人も多く不安がよぎります。お互いがマスクをしないと我々がするようなN95マスクでない限り感染は防げません。
そこで、マスクは苦しいものだから、マスクをしてもしなくても感染するのでマスクはしないでも良いと勘違いされてしまうのかもしれません。日本を含むは北半球は、これから冬となり、南半球であるオーストラリアは冬を乗り越え夏となります。つまり、季節が反対なので、今後の日本のインフルエンザ流行を予想するためには、オーストラリアの流行状況を調べると参考になります。女王、紳士、淑女の国というイメージを植え付けられていましたが、実はイギリスは庶民の国で労働者の国です。マスク着用を徹底すること自体、到底無理な国です。
だから新型コロナウイルス感染者も半端なく多いし、おそらく今年の冬もインフルエンザと新型コロナウイルスのツインデミックで悲惨な状況になる国の一つと予想されます。オーストラリアでのインフルエンザ感染者増加も、マスク着用をしていないことが原因として挙げられております。今年のインフルエンザワクチンは効果が期待できるのでワクチン接種とマスク着用をお勧めします。不要な遠出も注意してください。
文責:浦安せきぐちクリニック(内科・リウマチ内科・皮膚科・泌尿器科)院長 関口直哉