浦安せきぐちクリニック院長ブログ

新型コロナウイルスとインフルエンザウイルス同時検査キットが、ようやくネットや薬局で販売されはじめました。
薬剤師の指導を受ければ自宅で、誰にでも簡単に検査ができるものです。ご存知のように、新型コロナウイルスでもインフルエンザウイルスでも、その特効薬と呼ばれているものの効果は、期待されたほど高くなく多少早く解熱できるという代物です。統計処理をすることで、何とか重症化予防というものを導き出したわけですが、思い起こせば昔は、満足な医療体制でなかったこともあり、インフルエンザウイルスに感染したとしても、汗をかけば治るからと、ふとんをかぶって寝ていろと言う様に、今のようにすぐさま医療機関を受診せずに自宅療養した経験がおありの方は多いと思います。

もちろん間違った民間療法ですが、だからと言って今と比べて死亡率が著しく高かったかと言えば、そうではなかったことよりインフルエンザウイルスに感染しても十分に凌くことができるという証拠になるわけです。適量の水分をとり、熱い時は冷やし寒い時は温めるということが正しい方法です。

今後は、自宅で検査し、新型コロナウイルスでもインフルエンザウイルスでも陽性が判明したら、他者へ感染させる危険を冒して、そして体が辛いのを我慢して受診せずともオンライン診療などで医師の判断を仰ぎ重症化の危険度が高い場合は、抗新型コロナウイルス薬や抗インフルエンザ薬の処方を受け、重症化の兆しがある場合は入院施設のある病院を斡旋するというような対応ができる時代になりましたので福音です。
感染したときに、なにがなんでも受診しないといけない、発熱外来に電話がつながらないので、どうしようというようにパニックにけっして陥らず、焦らずに行動することが大切です。そして時流に乗り遅れないことも肝要です。

文責：浦安せきぐちクリニック（内科・リウマチ内科・皮膚科・泌尿器科）院長　関口直哉