浦安せきぐちクリニック院長ブログ

ヒトは、生物はと言う方が良いのかもしれませんが、昔より戦いの歴史を刻んでおります。現在、戦いといえば話題は、専らウクライナとロシアについてになりますが、他に羅列すると北朝鮮と韓国、イスラエルとパレスチナ、中華人民共和国と台湾、それらにアメリカが、ちょくちょく口を挟むという具合です。直接的に戦火を交えていなくても、戦いの歴史を間違いなく刻んでおります。防衛財源について、与野党が論争を繰り広げておりますが、選挙前の小競り合いで争いの一つと言えなくもないです。敗戦・被占領時にGHQは、マッカーサー原案を次の様にまとめました。”War as a sovereign right of the nation is abolished. The threat or use of force is forever renounced as a means for settling disputes with any other nation. No Army, Navy, Air Force, or other war potential will ever be authorized and no rights of belligerency will ever be conferred upon the State.”つまり、日本はすべての武力・陸海空軍を持ってはいけないと言うことですが、ご存知のように、日本は、日本国憲法第９条で戦争放棄を訴えるようになりました。内容は「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。前項の目的を達成するため、陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」ということになっております。私は、政治家でも憲法論者でもないので、自衛隊が軍なのかどうか、敵国攻撃能力云々はという議論は高みの見物とし、ここでは触れませんが、多少、言語を学びわかったことがあるので、あまり朝鮮半島や台湾有事については心配しておりません。そもそも北朝鮮がミサイルを発射する場所は、地政学的に日本海しかないし、台湾についても中華人民共和国は、自国の領土を国民党が不当に占拠し続けた結果と考えているはずなので日本なんて眼中にはないと勝手に考えております。日本が軍事費を増やすと、アメリカの軍事産業が潤うため、それこそアメリカの国益に役立つ政治家を後押しするという基本戦略発動なわけです。北朝鮮や中華人民共和国からしたら、日本は、アメリカの家臣に過ぎず格下扱いです。その昔、金印をもらって喜んでいた日本そのものです。今年の「どうする家康」という大河ドラマは、現在の日本を描写しているかのように示唆的です。松潤演じる家康のように、日本はまだ独り立ちできていない白うさぎです。G７議長国とか言ってはみても、活気の失せた世界的競争力のない白うさぎのことなど眼中にはないはずです。アメリカのせいで有事の際に戦闘に巻き込まれる可能性があるというだけだと思います。前置きはさておき、それこそ本題！、感染症との戦いを収める方法です。感染症を収める方法は、①我々が感染微生物の攻撃で敗北して死滅 ②我々の攻撃により、感染微生物が敗北して絶滅 ③我々と感染微生物の間に和平関係が成立 ④我々と感染微生物が、巧みに防御をし冷戦状態のようになるという４つの方法です。当院は、15年前から取り組んでいましたが、最近、やっと帯状疱疹ワクチンはと自発的にお聞きくださる方が増えてよかったなと思っておりますが、その帯状疱疹ウイルス（ヘルペス）は④の場合に相当します。感染すると我々の細胞の中に永久に潜み、和平関係のように見えても我々が弱ったすきを狙って帯状の疱疹を引き起こします。まだ不明な点は多いですが、人により新型コロナウイルスも体内に残るようで、和平関係が成立し無害ならば③になりますし、後遺症を引き起こしているのであれば④になります。今回は感染症に絡んだ雑談になってしまい申し訳ございません。

文責：浦安せきぐちクリニック（内科・リウマチ内科・皮膚科・泌尿器科）院長　関口直哉