浦安せきぐちクリニック院長ブログ

今後も新型コロナウイルス感染対策として来院時にはマスク着用をお願いしますと浦安市の一内科医としてお願い申し上げます。確かに新型コロナウイルスに感染しても、重症化する率は低くなりましたが、感染力が非常に強いという特徴は変わっておりません。

特に若い人たちは、核家族化のためか、高齢者との接点もなく、自分の身近な人が感染して亡くなったという話は聞かないだろうし、自分や友人が感染していても無症状であるため感染したことにすら気づかないことが多いと思います。これは第７波のときに、私が調べた結果からです。

また、仮に、感染したとしても１日程度の軽い発熱くらいで治ってしまうので、単なるかぜくらいで何を大袈裟にしているのだと、社会を動かしたい衝動に駆られるのも無理のないことだと思います。しかし、われわれ医療関係者は違います。

常に高齢者、免疫抑制状態の方など感染を起こさせては、命取りになるという大切な方を拝見する身であります。もちろん、自身が感染源になることなどあり得ないと日々粛々と生活しております。浦安せきぐちクリニックの内科を受診され、同意いただいた方を対象にした新型コロナウイルスワクチン接種後の抗体値推移を調べた結果、ワクチンの効果は、１ヶ月ごとに約半分ずつ減ってくることがわかりましたので、ワクチン打ったからと安心はできないと言えますし、新型コロナウイルス自体にも免疫逃避機能があるため、ワクチン接種をしたからと慢心していると足を掬われる可能性があり、今後の動向を見守るのは重要なことです。

今、高齢者を中心に感染・死亡者数が増えているのも事実で、その入院先たる病院に多大な負荷がかかっていると知るべきです。致死率が低いといっても０%ではないので、感染者数が増えると、自ずと死亡者数は増えるわけです。経済を回さないと切羽詰まった現状であることは間違いないですが、感染症対策をないがしろにするわけにもいきません。前にも、書かせていただきましたが、マスクを外して良いということを声高らかにいう欧米の政府、そして日本政府はどうかと思います。そもそも日本はマスク着用を強要できる仕組みにはなっていないはずです。

マスクを外せ、つまり、マスクを外すとコロナ終焉のような印象がでて社会的には大変良いという政府の重鎮がいるのかと選挙や2023年5月19日から21日まで広島で開催されるG7広島サミットも近いので、どうしても邪推してしまいます。浦安の一内科医として、強調したいことは、感染者がマスクをしないと非感染者がマスクをしていても、感染するという事実を知らなければならないということです。感染しても大丈夫な集団の中だけで生活している人はマスク着用は不要でしょう。

しかし、公共の場は、あなただけの場所ではありません。公共の場の不特定多数の中には、絶対に感染してはならない人もたくさん含まれております。だから、当院へおいでの際は、今後も新型コロナウイルス感染対策としてマスク着用をお願いします。マスク着用されない方は、院外での対応とさせていただきます。絶対感染させてはならない方が来られるクリニックですので、その点をお含みおきいただけますと幸いです。

文責：浦安せきぐちクリニック（内科・リウマチ内科・皮膚科・泌尿器科）院長　関口直哉