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2023.03.03
リウマチ内科
節々の痛み、関節が痛い、手指の痛み、膝の痛み、腰の痛み、気候の影響を受ける!?
節々の痛み、関節が痛い、手指の痛み、膝の痛み、腰の痛み、気候の影響を受ける!?
節々の痛み、関節が痛い、手指の痛み、膝の痛みは、やはり関節リウマチを疑う症状です。関節リウマチの方々から、ハワイに行くと嘘のように痛みが無くなり快適だとか、スリランカ人の関節リウマチの方で、スリランカに戻ると治療薬はやめてしまい、それでも関節リウマチの症状が全く出ないとか大学病院勤務のときから現在にいたるまで結構な頻度で同じような話を伺います。関節リウマチなどの痛みは、以前から気候に影響されやすいと関係者は誰しもが感じております。気温が低い、気圧が低い、湿度が高いという条件で症状が悪化し、逆の条件で症状が軽くなるという実感は確かにあります。実際、これらを一生懸命調べ、世界的に評価の高い論文に投稿してもなかなか相手にされません。話題性に乏しいからでしょうか。そもそも日本には、四季があり著しい気候変化があります。最近、関節リウマチと診断された季節がいつが多いかを調べた論文があり、その時期としては5月から7月に最も多く、11月から1月に最も少なくなったということです。発病に、春から初夏にかけてと季節性があり、症状の悪化にも気候が関係するとは、我々が肌身で感じていたことが確かだと言えましょう。湿度を多少下げ、温めることは良いことです。
文責:浦安せきぐちクリニック リウマチ内科 関口直哉
参考文献:Modern Rheumatology, 33, 2023, 46–53