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2023.03.19
内科
血糖値が高いと骨がもろくなる。
血糖値が高いと、骨がもろくなる。糖が高い、骨が弱い、骨折する。これは、何の話かと思われそうですが、実は、糖尿病性骨症の話です。原因は、糖尿病は、インスリンの分泌不足であるので、インスリンの分泌不足が直接的に影響し、骨を作る細胞(骨芽細胞)からのコラーゲン産生が低下するからだと言われております。2型糖尿病に、骨粗しょう症治療薬のビスホスホネートを投与した際、血管内膜厚の有意な減少も認められております。つまり、糖尿病の治療だけでなく骨粗しょう症の治療をすると、動脈硬化を抑える作用(アテローム形成抑制作用)があるということです。糖尿病の方は、血糖のことばかり注意され、骨粗しょう症については見落とされていることも多いと思います。このため、当院では血糖値が高い方に、糖だけでなく、骨のことも考えていただきたく骨密度測定を、お勧めしております。
文責:浦安せきぐちクリニック(内科・リウマチ内科・皮膚科・泌尿器科)院長 関口直哉