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2019.11.24
トピックス
点鼻によるインフルエンザワクチン
鼻にスプレーするだけで、インフルエンザの感染を防ぐ国産の初の経鼻不活化ワクチンを阪大微生物病研究会が11月24日までに開発、近く国へ承認申請をする方針のようです。これは、従来の皮下注射に比べて高い効果が期待できるとされております。従来の注射するワクチンは体内に入ったウイルスによる重症化を防ぐのが目的で感染は食い止められないのですが経鼻ワクチンは、ウイルスが体に入る際に通る気道の粘膜のバリアー機能を高めるため、感染防御も可能と考えられています。流行したウイルスのタイプが予想と違った場合でも効きやすいとの研究結果もある。
経鼻ワクチンは、すでにアメリカで広く使われていますが、毒性を弱めたウイルスを鼻に噴射する生ワクチン「フルミスト」というもので、発熱などの副作用が出る場合もあり、乳幼児や高齢者は使えず、日本での使用は第一三共が2016年6月に国に承認申請し、今も審査中となっています。阪大微生物病研究会のものが承認されれば、お子様たちには恐怖である注射でなく、点鼻で済ますことができるので私としても期待しております。
もっとも点鼻も拒絶されるかもしれませんが、今よりは、きっと良いと思います。


